清算マップの推定方法、マップ変化の意味、実際に起きた清算の見方を押さえる。
清算マップで、現在価格の下にロング清算が大きく積み上がっている。取引所に実在し、発動を待っているポジションなのか。違います。Blave の清算マップはモデル推定で、実際の清算価格として読むのが最もよくある読み違いです。実際に起きた清算は清算指標の使い方を参照してください。
清算マップは取引所が公表する清算注文ではなく、モデルによる推定です。「ポジションが清算価格からどれだけ離れているか」の分布を、その銘柄自身の価格の動きに投影しています。
| ステップ | 計算内容 |
|---|---|
| 1. 形 | Blave が集計したポジションのレバレッジ分布から、「エントリー価格に対する清算距離」ごとのポジションの割合を求めます。この分布は全銘柄で共通で、銘柄ごとに別々にあるわけではありません。 |
| 2. 投影 | その銘柄の Binance 1 時間足を直近 72 本取り、各足で「終値 ×(1 + 距離)」の位置に「割合 × その 1 時間の売買代金」を置きます。その後の 1 時間足の終値が通過した位置は(足中の高値・安値は見ません)、清算済みとみなして 0 にします。 |
| 3. 規模 | 全体をその銘柄の現在の Binance 建玉に合わせて縮尺し、米ドルに換算します。マップ上の金額は Binance 建玉の配分であり、実際のポジション金額ではありません。 |
| 4. 24 時間清算バー | Binance の強制決済フィードから(清算指標と同じ原料):直近 24 時間の強制決済量に平均価格を掛けて価格帯ごとに分け、固定の Binance シェア仮定 0.3 で割って外挿します。 |
マップ上の各価格帯の清算量は、レバレッジ分布、その銘柄の直近 72 時間の価格と出来高、Binance の建玉から推計したものです。取引所で実際にそれだけのポジションがその価格で清算されるという意味ではありません。その後の 1 時間足の終値がある水準を通過するとモデルはそこを 0 にします(足中の高値・安値は見ません)が、実際のポジションはとっくに証拠金を追加したり決済したりしているかもしれません。
レバレッジ距離の分布は全銘柄で共通なので、単一銘柄のマップのロング・ショートの面積から「この銘柄のトレーダーは強気だ」とは読めません。二つの銘柄のマップの形が違うのは、それぞれの価格の動き、出来高、建玉が違うからであり、二つのトレーダー集団の見方が違うからではありません。
マップ変化は「現在、1 時間前、8 時間前、24 時間前」に最も近いマップのスナップショットを取り、価格帯ごとに差し引いて正の差分だけを残し、0–1h、1–8h、8–24h の三区間で描きます。示しているのは推定清算エクスポージャーの増加分で、実際に起きた清算でも、個別の新規ポジションでもありません。一部の小型銘柄はスナップショットが約 30 分に 1 枚なので、区間の境界が数十分ずれることがあります。
正の差分しか残さないため、モデル内で減ったエクスポージャー(価格が通過してゼロになった価格帯など)はマップ変化に表れません。銘柄の価格・出来高・建玉を投影し直すことや、72 時間の窓が前に進むことでも一部の価格帯が「増加」に見えることがあり、その期間に誰かが新規ポジションを持ったことを意味しません。
清算マップを使う公式戦略は現在なく、Blave もマップの使い方をバックテストしていません。そのためここでは戦略コードは載せず、チャートの各要素の読み方だけを整理します。
| 要素 | 読み方 |
|---|---|
| 現在価格の下/上 | 下はロングの推定清算量で、価格がそこまで下がったときにだけ発動します。上はショートで、価格が上がったときに発動します。量は Binance の建玉をモデルで配分した結果で、実際のポジション金額ではありません。 |
| 累積線 | 現在価格から下へロング、上へショートを累積したもので、価格がある価格帯まで動く間に通過する推定エクスポージャーの合計です。推定であり、「そこまで行けば必ずこれだけ清算される」という意味ではありません。 |
| 一つの価格帯の高いバー | モデルは各足の終値を基準に「割合 × その時間の出来高」を置くので、直近 72 時間で出来高の多かった時間帯に対応する価格帯が高く積み上がります。レバレッジ分布でその距離の割合がもともと高い場合や、価格が近くに長く留まった場合も高くなります。反映しているのは共通のレバレッジ分布と銘柄の価格・出来高で、トレーダーの集団が意図的にそこでポジションを取ったことではありません。 |
| 24 時間清算バー | モデルではなく実際の清算です。Binance の直近 24 時間の清算を当時の 5 分平均価格で価格帯に分け、固定仮定 0.3 で割っています。固定の仮定にサンプル配信が重なっているので、正確な金額ではなく相対的な位置として読んでください。 |
取引所別清算集計ページは別の原料を使います。6 取引所の公開強制決済フィードのうち USDT/USDC 建て無期限先物だけを対象とし、コイン建てと限月先物は含めません。受信した分をそのまま合計し、倍率による外挿はしません。取引所ごとに配信ルールが違うため、これは「受信した清算」であって、清算の全量ではありません。
| 取引所 | 価格の基準 | 配信 |
|---|---|---|
| Binance | 平均約定価格 | 1 銘柄につき 1 秒最大 1 件のサンプル |
| Bybit | 破産価格 | 全件 |
| OKX | 破産価格 | サンプル、ルール非公開 |
| HTX | 破産価格 | 全件、公式には明記なし |
| Gate | 定義なし | 1 秒ごとの集約 |
| Bitfinex | 定義なし | 全件、公式には明記なし |
価格の基準が違うため、取引所をまたいだ金額はおおよその合計にしかなりません。同じ Binance でも、このページと清算マップページの 24 時間サマリーは、原料と換算方法が違うので一致しません。
| ページ | 見るもの | 閲覧条件 |
|---|---|---|
| 清算マップ | 累積線、価格帯ごとの推定清算量、Binance の直近 24 時間清算バー。価格範囲は既定で現在価格の ×0.7~×1.3、手動で変更できます。 | Pro |
| 清算マップ変化 | 0–1h、1–8h、8–24h の三区間で増えた推定清算エクスポージャー。 | Pro |
| 取引所別清算集計 | 6 取引所の 1・4・12・24 時間のロング/ショート清算合計と、銘柄 × 取引所のマトリクス。金額を見るならこのページ。 | 公開 |
三つのエンドポイントはすべて /liquidation/ の下にあります。マップ系の二つは symbol が必須で、price_min、price_max で価格範囲を指定でき、既定値は現在価格の 0.7~1.3 倍です。get_exchanges は銘柄を指定しません。
| エンドポイント | 返す内容 |
|---|---|
get_map | 200 の価格帯 labels、基準価格 price、推定値の oi_value(USD)と cumsum、liquidation.24h の下の buy_liq(ショート清算)と sell_liq(ロング清算)。この二つは 0.3 で割った値です。 |
get_map_change | hist_0_1h、hist_1_8h、hist_8_24h の三区間。モデルのスナップショットの正の差分で、実際の清算ではありません。 |
get_exchanges | 6 取引所のロング/ショート清算合計と、銘柄 × 取引所のマトリクス。hours は 1–168、top_n は 1–50 で、範囲外は 400 を返します。 |